セラピストの将来の働き方|5年後・10年後を見据えたキャリア計画
これからの将来、どのようなを将来像を思い描いていますか?
・セラピストとしてスキルを磨き、現場の第一線で活躍し続ける将来
・昇進昇格して、管理職としてのステージを移す将来
・昇給を目指して、より高時給の職場環境へと転職する将来
・臨床の経験を活かし、後任育成の為に教育の環境に身を移す将来
きっと、このいずれかの姿が頭に浮かんだのではないでしょうか。
私自身は、この過程も経験した上で、今はどれとも違う働き方を選んでいます。
今なお、記憶に残る言葉
私がこの道を歩き始めたのは、もう20年ほど前。
学生時代、ある教員からこう言われました。
「セラピストはどんどん増えている。就職先はあまり選べないよ。」
当時は、今ほど認知度も高くなく、SNSも普及していない時代。
スマホすらない頃の話です。(今の若い方には想像もつかないと思います。)
ただ、実際の就職活動は困るどころか、実習先のご縁で自然と進路が決まるケースも多く、私のキャリアもその流れで静かに始まりました。
しかし
あの時の言葉は「新卒に向けた忠告」だけではなかった、と今になって強く感じます。
時代が進み、働き方が多様化した今、私なりに言葉を置き換えるとこうなります。
「セラピストはどんどん増え、新卒者の働き先はこれからも維持されるでしょう。増え続けるセラピスト人口の中で、将来を見据え本当の意味で“選べる立場”でいられる経験者は、明確な目標とスキルを積み上げてきたセラピストだけになるでしょう。」
つまり、ただ年数を重ねただけでは評価されにくい時代になっているということ。
経験値をどう積み、どんな強みを示せるかが、転職・働き方の自由度を決める時代だと感じています。
増え続ける、国家資格保有者
各療法士の国家資格保有者は年々、増え続けています。
・理学療法士:毎年 1万人以上の新卒者
・作業療法士:毎年 約4,000人の新卒者
・言語聴覚士:毎年 約1,700人の新卒者
若い世代の参入も相まって、現役セラピストの層は年々厚みを増しています。
人数が増えるほど、見えてくる課題もあります。
・経験年数を重ねても給与が伸びにくい
・職場内でのキャリアが頭打ち(昇進ポストが少ない)
・スキルアップの方向性が分かりにくい
・現場に居続けることへの体力的・精神的な不安
これらは誰かの単なる感想ではなく、現役セラピストに広く共有されている“リアル”な課題だと実感しています。
私はこれまで、現場の臨床だけでなく、少し“横道”を歩いてきました。
いわゆる「一般的なセラピスト像」から外れたキャリアを経験したからこそ、今の職場で悩んでいるあなたに伝えられることがあると、そう感じています。
あなたの未来には、想像している以上に多くの選択肢があります。
次の投稿では、将来の選択をする上での準備をお伝えできればと思います。
■ 選択肢は思っているより多い
リハ職のキャリアって「現場か管理職か」みたいに見えることもあります。でも実際には、もっと多くの選択肢がある。
現場継続は、深い専門性を持つセラピストが求められるという意味で、れっきとしたキャリアです。スペシャリストとしての道は十分成立する。管理職は、施設長や部長、チーフといった立場。経営や組織運営に関わる喜びがある人には、この道が最高です。訪問リハは別の世界で、現場とは違う判断力と裁量が生まれるし、結果が給与に直結することもある。
副業というのもある。ライティング、オンライン講師、データ分析の協力——今はリハ職の知見を活かす道がいくつもある。独立という選択肢もある。個人事業主として自分のペースで向き合うセラピストもいます。他職種連携という形も——ケアマネジャー、社会福祉士、病院の企画部など、セラピストの背景を活かしながら別の視点を持つ人もいます。
全部やれ、という話じゃありません。大事なのは「知っている」ということ。選択肢が見えると、キャリアに迷う時間が減る。
私自身、現場一本だと思っていたキャリアが、施設管理に関わることで全く違う景色が見えました。その時初めて「あ、自分はこういう判断が好きなんだ」という気づきが生まれた。その転換点がなかったら、今の自分はいません。
■ たこすの現場経験から
私自身の話をすると、理学療法士として総合病院勤務から始まったキャリアが、気づけば訪問・デイサービス・回復期リハ、施設運営を経てエリア管理へと広がっていました。10年前の自分には、まったく想像できない姿です。
当時の私は「リハ職のキャリアは現場で腕を磨くこと」とだけ考えていました。でも現場で積み上げてきた経験が、気づかないうちに次のステージへの土台になっていたのだと、今になって思います。
5年後・10年後の自分を描くときに重要なのは、「今どこにいるか」ではなく「今どんな経験を積んでいるか」です。どんな現場でも、積み重ねたものは必ず次に生きます。焦る必要はありませんが、目的意識を持って日々の業務に向き合うことが、確実に未来を変えていきます。
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