セラピストが転職前にすべき自己整理|キャリア選択を失敗させない方法
■ 将来の選択肢を見る前に
働き方の「選択肢」を広げるには、まずは現在地を知ることが欠かせません。
とはいえ、「現在地の把握って、何から始めればいいの……?」
という方も多いと思います。
そこで最初にやってほしいのは、
■ 自分の“相場=市場価値”を知ること
ここでいう「相場」とは、
あなたの経験・スキルが「市場でどれくらいの価値があるか」という指標です。
これを知るだけで、
・今の職場で継続して戦うべきか
・転職や働き方の変更を検討すべきタイミングか
・将来の選択肢における優先順位
これらが一気にクリアになります。
■ リハ職の相場感(厚生労働省の基幹統計より)
◎ 平均年収(医療・介護領域での目安)
・理学療法士:432万円
・作業療法士:444万円
・言語聴覚士:426〜444万円
◎ 平均月収 30〜31万円前後
◎ 賞与 約 60〜70万円
◎ 初任給(おおよそ)23〜27万円(20代前半)
◎ 経験による上昇幅
経験10年以上:450〜500万円
50代後半:600万円前後
また、特異例として訪問リハビリでは年収600万円以上の事例も多く確認されています。
■ 今のあなたは、どの立ち位置にいますか?
・一般的な年収と実年収との差
・経験年数と昇進昇格スピード
・10年、20年後に働いているイメージ(立場)からの逆算
これらを考えていくと、あなたが今どの状況におり、これからどれくらい伸びしろがあるのか見えてきます。
特に、年収に関しては
【訪問リハ】 歩合制の事業所も多くインセンティブなども大きく関与
【大学などの教員】 役職に応じてはさらに高水準も狙えます。
といった領域における差は、働き方の選択肢を考える上で重要な要素になるのではないでしょうか?
■ 現在地の把握ができたら、次は“選択肢”を見ていきましょう
次は、「自分に最適な働き方はどの方向なのか?」ここを一緒に整理していきます。
今の働き方がMAX!という認識であったとしても、環境を変えることや働き方を変える事により収入のUPや自分にとって大切な時間を確保することも十分に可能です。
その一助になればと想い【リハ職の選択肢マップ|あなたに合う働き方診断】という記事において、働き方に関するタイプ別診断をしてみました。
・現場に残るべき人
・訪問リハに向いている人
・管理職で力を伸ばせる人
・教員・教育職に向くタイプ
・施設運営の素質がある人
・異業種×リハで活躍しやすい人
その上で、それぞれのタイプに合わせた働き方を体系的に整理して選択できる様にしていきたいと思います思います。
■ 現在地を知ることの大切さ
転職エージェントに登録する、求人サイトを見始める——その前に、ちょっと立ち止まってほしいです。
「何がしたいのか」を考えることは大事ですが、実はそれより重要なのが「自分に合っているのか」を知ることなんです。この二つは、思いのほか別の軸で動いています。
なぜなら、人間の「やりたい」って、環境や気分で変わるから。でも「何に向いているか」という適性は、意外と一貫性がある。だからこそ、キャリアを選ぶ前に自分の棚卸しをする。
軽く、3つのステップで考えてみてください。ステップ1は「今の仕事で何が楽しいか」を思い出すこと。患者さんとの関わり?評価の工夫?スタッフの教育?細かくていい。「この瞬間、自分は生きてるなあ」と感じる時間を思い出す。
ステップ2は「逆に、何が苦痛か」を認識すること。人間関係?書類業務?判断の責任?給与の安定性?隠さなくていい。むしろ向き合うことで、本当に避けたい環境が見えてきます。
ステップ3は「それを仕事にしたら、自分の人生はどう変わるか」をちょっと想像する。年収?時間?やりがい?家庭とのバランス?これが、転職エージェントに登録する前の「羅針盤」になります。
迷って当然です。キャリアは選び直せる。完璧に見えてから選ぶ必要もない。でも、今の「現在地」を知っていると、次の選択がぐっとシンプルになります。
■ たこすの現場経験から
私が転職を最初に意識したのは入職2年目のころでした。でも当時は「なんとなく違うことをしてみたい」という気持ちだけで、具体的に何をしたいのかがまったく整理できていませんでした。
求人サイトを開いては閉じる。給与を見ては迷う。そんな状態が半年近く続きました。あとから振り返ると、自己整理ができていないまま動こうとしていたことが、迷走の原因でした。
自分の「強み・やりたいこと・外せない条件」を言語化しないまま転職活動を始めると、必ずどこかで判断に詰まります。この整理を最初にやっておくことが、後悔のない選択への一番の近道だと、自分の経験から確信しています。焦って動き始める前に、まず自分の内側を整えることが大切です。