「この記事では、20代のセラピストが将来の選択肢を増やすために“今から何をしておくべきか”を経験者の視点から整理しています。」

20代で築き上げられるキャリアは、将来どんなセラピストになるかを左右する“土台作り”の時期です。しかし、最初の職場選びで悩んだり、「このままも働き方でいいのかな?」と働き続ける中で不安になることもあるのではないでしょうか?

その迷いや不安はごく自然なことだとお思います。むしろそれこそが、あなたにとって大切な“伸びしろ”になると思います。

経験の偏りは弱みではなく武器になる

私自身、新卒で入職したのは専門領域に特化した病院でした。
症例は限られ、視野が狭いまま経験を重ねている感覚があり、
「このままで本当に大丈夫なのか?」
と強い不安を抱えていたのをよく覚えています。

今振り返ると、この経験を“20代でできたこと”が大きかったと感じています。

当時はスペシャリストとして突き抜ける覚悟もなく、
限られた症例しか診ていない自分が、数年後に転職したとき
「本当に通用するのか…」
「学生と変わらない知識も多く、受け皿すらないのでは…」
という不安が常にありました。

そこで、この状況を変えるためにセラピストとしての自分磨きの行動を始めました。

・外部研修・勉強会に積極的に参加し、知識の穴を埋める
・他職種との交流を通して、物の見方や判断基準を広げる
・若手だからこそ、柔軟に環境を変えられるメリットを活かす

こうした一つひとつの行動が、偏った経験を補い、“強み”へ変えてくれました。

ここで大事なのは、
「弱さを弱さのままにせず、自覚したうえで動けるかどうか」この一点だったと思います。

いま振り返ると、20代は「経験の偏り」や「自信のなさ」を感じやすい時期でもあります。
ですが、動いてみることでその不安は確実にあなたの“糧”になります。

そして、この行動によって気づいたことがあります。


それは――

20代は、狭さを恐れるよりも“広げること”にこそ価値があるということ。

ここからは、私が実際に経験してきたことも踏まえながら
“20代で何を意識して動けば、後々の選択肢が大きく広がるのか”
を一緒に整理していきたいと思います。

20代は「広く学び、自分の武器を選ぶ」時期

① 多様な症例・働き方に触れること
 → キャリア後半の方向性を決める材料が増える。

② 失敗を恐れずに環境を変えてみること
 → 若さが武器になる時期なので、挑戦のコストが低い。

③ 人とのつながりを“資産化”していくこと
 → メンターや横のつながりは、30代以降で確実に効いてくる。

この時期の経験が未来のキャリアを左右する

20代は「広く学び、自分の武器を選ぶ」時期から、次につながる土台づくりが始まります。
たとえ今、偏りや不足を感じていたとしても、その積み重ねは確実に未来の財産へ変わっていきます。

・ストレス耐性がつく
・逆境に折れない粘り強さが育つ
・マネジメント視点が身につく
・自己成長の方法を自分で組み立てられる

こうした経験は、あとから振り返るとすべて“武器”になっています。
20代でどれだけ動き、どれだけ試行錯誤したかで、30〜40代のキャリアの自由度は大きく変わります。

まとめ:20代は“迷った分だけ強くなる”

20代は不安で当たり前。
むしろ、迷いの種類が多いほど、後で活かせる武器も多くなります。

将来のキャリアに迷っているなら「経験の幅は将来の可能性を最大化する」
と置き換えて行動をし続けてみてください。

まずは今の職場で、「何をしているとき自然と集中できているか」に少し意識を向けてみてください。その感覚の積み重ねが、やがてキャリアの軸になっていきます。

今日の気づきが、明日の選択を変えていく。
あなたの20代が、迷いながらでも前に進める確かな力になりますように。
ここから一緒に積み上げていきましょう。

経験の浅さは時間が解決してくれます。今できることに全力で取り組みながら、自分の将来をゆっくり描いていきましょう。

■ たこすの現場経験から

採用担当として多くの20代のセラピストと面接をしてきました。その中で気づいたのは、20代での転職が「その後のキャリアを広げた人」と「後悔に終わった人」の間には、明確な差があるということです。

うまくいっている人の共通点は、転職の目的が「逃げ」ではなく「広げる」ことにあったことです。「今の職場が嫌だから」ではなく「こういう経験を積みたいから」という言葉で動いていた人は、転職後も着実に活躍していました。面接の場でもその違いは、話し方や目線にはっきり表れます。

20代はまだキャリアの土台を作る時期です。この時期に一つの職場で視野を固定させてしまうより、意図的に経験の幅を広げることが、30代・40代のキャリアを豊かにします。転職は手段であって目的ではない。この視点を持って動くかどうかが、大きな分かれ道になります。

関連記事

ABOUT ME
たこす
理学療法士・介護支援専門員。総合病院を起点に、デイサービス・訪問リハ・回復期・施設運営・エリアマネジメントと、約20年にわたりリハ職としてのキャリアを積んできました。 専門領域での偏りに悩んだ20代、役割が急に増えた30代、そして40代を迎える今も "働き方を磨き続けること" をテーマに日々試行錯誤中。 現場だけでなく、新人育成・職場の役職・施設管理者・エリアマネジメントなど "横のキャリア" にも触れてきたことで、一般的なセラピストの道とは少し違う視点を持つようになりました。 だからこそ今、キャリアに迷うあなたにとって「少し先を歩く人」として、気づきを届けられることがあると感じています。